安曇野市豊科郷土博物館

豊科郷土博物館で、7月の人吉の豪雨災害の際に被災した標本のレスキューを実施しています。
標本は人吉城歴史館に保管されていた前原勘次郎(1890-1975)コレクションと呼ばれる植物標本で、7月4日の球磨川の氾濫により、およそ33,000点のほとんどの標本が水に浸かってしまったとのこと。
地方の博物館には、地域の自然環境の解明に尽力された先人たちの資料が保管されています。被災後、熊本の研究者から全国の博物館や研究施設にレスキューの要請があり、微力ながらこの博物館でも手を挙げました。
現在、作業は通常の業務の中に組み込みながら実施しています。この日は外部の植物研究者にも協力いただきました。標本の最後の仕上げの温風乾燥は、乾燥施設をもつ大町山岳博物館で実施の予定で、人吉から安曇野までの送料を県内の植物の関係団体が負担するなど各機関からの協力を得て進めています。
被害は標本ごとに異なっており、なかには泥を被りカビやバクテリアが広がったものもあります。これらを洗浄しエタノールで消毒するなどして、しっかり乾燥させることで、本来の標本の姿を取り戻しつつあります。

更新日: 2020年8月18日